2013/01/31

AutoCADとInventorの連携について

別の記事でAutoCADの3D機能について説明しましたが、
ではInventorは使わないのか?といえばそうでもありません。

Inventorでのモデリング自体はAutoCADと比べるとかなり手間がかかるので
モデリングするならInventorでという程の使い方はしませんが、
使うべきところではしっかり使っています。

結局のところモデリング手法も個性があり、面や拘束などを考えてから
モデリングを行う人と、そういったものをあまり考えずに感覚だけでモデリングを
行う人とで手法は全く変わってくるのです。

私の場合はもちろん後者で、特にモデルの加工来歴も気にしてするタイプではないので
ノンヒス(=ノンヒストリー)で感覚的に操作できるAutoCADの方ででモデルを作成する方を
好んで使用しています。

ただし、


AutoCADで作成したモデルとInventorで作成したモデルは違います。
Inventorの方がもちろん本格的なモデルを作成することができ、
タップ穴の属性や曲げの属性といったものもモデルに付与することが可能です。



さらに板金展開や構造解析など、Inventorのみでしか実現できない機能が
必要な場合ももちろんでてきます。




※解析機能はInventor Professional の機能です。

そういった場合は私もやはりInventorを使用します。

とはいってもモデル作成の最初からInventorでは行いません。
AutoCAD、Inventor、双方の書き出し、読み込み等のコマンドを使用し、
連携させて作業をおこなっています。

つまりAutoCADレベルで楽に作成できるモデルまではあらかた作成して、
Inventorの機能が必要になってからデータを読み込んでInventor側で作業をする、
といった方法です。

これによって煩雑なInventor側でのモデリングに費やす時間を幾分か省いて
効率よく設計を行っていくようにしています。

さらにInventor側にあるコンテンツセンターの部品データを利用し、
継手やボルト、ナットのファスナー類、形鋼のデータ、軸部品等、定型的な部品の
モデルをInventorから読み込んで使用しAutoCAD側でのモデリングも省力化する、
といったことも可能です。



こういったAutoCADとInventorの間でのデータ連携を行うことで
どちらか片方のCADだけで作業する時よりもさらに
効率の良い作業を行うことが可能となります。

もちろん、これはAutoCADとInventor、両方を導入されている
環境の方に限ります。

私的にはInventorをお持ちの職場ならAutoCADもほぼ導入済、
という職場が多いと考えていますがどうでしょう?違いますかね?(^_^;)

Autodesk Inventor Suite や Autodesk Product Design Suite
の環境の方は問題ありませんね。

普段あまりソフト間で連携しないという方は参考にしてみてください。













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