2013/02/05

3Dモデルから2D図を作図する方法

原則2D図主体で業務を行っている場合、3Dモデルから三面図にしなければ
ならない場合も出てきます。

3D作図ができないパートナーと仕事を組む事になるとなおさらです。

そこで3Dモデルから2D図(三面図)を作図する方法を紹介します。

モデルは過去記事の中でモデリングしたパーツを使用します。



これです。




まず、表示タブからビューの平面図を選択します。



図が正面図になります。



ソリッドタブから断面の▼よりフラットショットを選択します。



フラットショットのダイアログが立ち上がります。



前景の線や隠線の設定をし、作成をクリックします。



画面上にプレビューが出るので挿入位置を決定します。

X 方向の尺度を入力するか対角コーナーを指定 または [コーナー(C)/XYZ(XYZ)] <1>:
と出るのでそのままデフォルトの尺度1でEnterを押します。

次に

Y 方向の尺度を入力 <X 方向の尺度を使用>:
と出るのでデフォルトのX 方向の尺度を使用でEnterを押します。

次に

回転角度を指定 <0>:
と出るのでデフォルトの0度でEnterを押します。



図形が確定します。

次に右側面図です。



表示タブからビューの右側面図を選択します。



右側面を向きます。



ここで表示タブのUCSのワールドを選択しWCSに戻します。
これはWCSにフラットショットのオブジェクトを貼り付けるようにするためです。



正面の時と同様にフラットショットのコマンドで挿入位置を指定します。
オブジェクトはWCS面に向いてしまいプレビューが直線でしか見えませんので、
WCSでZ方向位置が0になるように挿入します。



ビューを平面図に戻すと右側面のフラットショット形状が挿入されています。



三面図となるように位置と向きを合わせて移動させます。



ビューを背面図にし、上面を表示します。
右側面図の時と同様にフラットショットコマンドで上面図を作成します。
フラットショットコマンド前にWCSに戻すのを忘れないようにします。



上面図も位置と向きを合わせます。
これで三面図が出来上がりました。

おまけです。



南西アイソメビューのフラットショットで3D視も表記できます。
上記と同様に形状を作成します。



できました。

フラットショットコマンドを使用すればAutoCADでも
比較的楽に3Dから2D図にできます。

これで2Dしか無理なパートナーであっても大丈夫です。

2 件のコメント:

  1. 投影できるソリッドまたはサーフェスが無いと表示された場合はどうしたらいいでしょうか

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。最近まめにサイトが見れないのでお返事遅れてすいませんm(__)m

      質問内容からみると対象となるオブジェクトがソリッド、もしくはサーフェスになっていない事になります。

      基本フラットショットの機能はソリッド、サーフェス、リージョンなどになっていないと働きません。

      対象のオブジェクトの作成方法にかかってきますのでそこを確認していただく事となります。

      回答になっているでしょうか?(^_^;)

      削除

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